いまは「1億総カメラマン時代」と呼ばれるほど、スマホを含めて、カメラが世の中に普及した時代になりました。それぐらい誰でも写真が撮れて、世の中に発表ができる時代になりました。個人的にはとても良いことだと思っています。写真は見せてナンボだと思うからです。
昭和初期頃は街に写真館が1店舗、カメラマンは医者と同じで「先生」と呼ばれていた時代がありました。業界には今でも「先生」と呼ぶ名残がわずかに残っています。
これは個人個人の考え方ですが、私は写真は技術職だと思っていますので、どんなに時代は変われどプロの撮る写真は「やっぱり違うな~」と思われなければいけないと思っています。
餃子の王将のようなチェーン店よりも、小さくてもこだわりのラーメン屋でいたいのです。
実際、いまは「一眼レフ」でも、押せばそれなりに写ります。
ただ、やはりきちんと理由があってシャッターを押すカメラマンでいたいのです。それがプロだからです。料理人でも適当に塩コショウをしないと思います。
では、その理由とは何か?
スマホでも一眼レフでも使える良い写真を撮る方法をお伝えします。
「写真に正解はない」とも言いますが、最低限の正解はあります。
写真に写ったら、綺麗なものと汚いものを知っておく
綺麗なもの=フレーミングに入れたほうが良いもの
汚いもの=フレーミングに入れてはいけないもの
綺麗なもの
・見ごろを迎えている花
・緑(木、森、葉、芝)
・青空
・きらきらしたもの
・色がきれいでカラフルなもの
・逆光、半逆光
汚いもの
・枯れかかった花、草木
・砂利、アスファルト
・曇り空
・電線、電柱、看板などの現実的なもの
・コンセント、電気のスイッチ
・順光
綺麗なものは、人物や物とも相性が良いです。
綺麗なものだけで、フレーミングの中に構成された写真は美しく映えます。
例えば、もうすぐ桜の季節ですが、「桜+青空+菜の花」で写真を写すことをイメージしてみましょう。イメージするだけで美しいと思いませんか?
もしこのフレーミングに、電線や電柱が入ったらどうなるでしょうか?
下記のように一気に美しさが半減します。
カフェに行ったときに、「コーヒー」と「ケーキ」を写すとします。そこに同じテーブルに乗っている、爪楊枝やお手拭きなどが映り込んでいたらどうでしょうか?
そういう風に、映り込んだら現実に引き戻されるようなものを、フレーミングの中に入れないようにシャッターを押しましょう。
まずはこれだけ意識するだけでも変わります。
>>vol.2へ続く